TOP    Q&A    一般社員の方へ

Q&A


短時間勤務制度を利用している社員が、さも当たり前のように早々に帰宅していくが、その姿を見てどうなんだろうと感じる。他の社員がその人の分まで仕事をしていることをキチンと理解しているのだろうか。このような姿を見ていると、ワークライフバランスは特定の人にのみ有益な取組みと感じる。

 「ワークライフバランスは自分には関係がない」と傍観者の立場に立つ人は少なくありません。しかし、どんな人でもリスクから無縁というわけにはいきません。インフルエンザに罹患したり、骨折したりと、突発的に休むリスクは誰にでもあり、「自分にもいつか起こるかも」と思える「お互い様」意識の醸成が大事です。
 以前、私の部下のワーキングマザーAさんが、先輩女性からも後輩女性からも厳しい視線にさらされ、私は管理職として板挟みとなったことがあります。総じて、ベテラン女性社員は子育て中の後輩女性に手厳しい傾向にあります。「私たちが子育てしていた頃に比べ、今は格段に制度も整い、職場の理解も進んでいる。なのに、最近の人は甘え過ぎ」という意識があります。一方、独身女性も、子育て中の女性に対して、「あの人のために私が割を食っている。仕事をいい加減にしかできないなら辞めればいいのに」と批判的だったりします。
 Aさんは限られた時間で頑張っていましたが、彼女が早く帰る分、フォローをする周囲の女性たちから冷ややかな視線を浴び、「精神的につらい」と相談してきました。そんな折、先輩女性のBさんがノロウイルスに感染。後輩女性Cさんも骨折したのです。2人の突発的な休みで職場が混乱する中、私はAさんを呼んで「今が正念場だ」と諭しました。彼女の頑張りもあって、何とかその時期を乗り切り、BさんとCさんの職場復帰後、Aさんの貢献を彼女たちに伝えると、2人のAさんに対する態度は見違えるように好意的になったのです。
 サポートする人、される人の固定化をなるべく避け、お互いに「お陰様で助かった」という思いを持てるよう、管理職は配慮すべき、ということを学んだ出来事でした。

地元企業で働く労働者からのアドバイス

 うちの会社もいろいろな業種があり、定時上がりの人もいれば、深夜まで仕事をしている人もいます。当然、意見の食い違いも出るし、ちょっとした衝突も起こります。
 そういった時は、社員間で意識的にコミュニケーションを取り、他の社員の仕事の内容を知るようにしています。仕事の内容を理解すれば、他の社員が忙しい中で自分の仕事の一部を引き受けてくれてることも知りますし、逆の場合は助けることもできます。
 ワークライフバランスを実現するには、“謙虚さ”や“お互い様”の気持ちを持つことが大切だと思っています。(製造業)


回答:渥美 由喜氏 (株)東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長

ワークライフバランスを実践するにあたっての課題や悩みなど、
ご意見・ご質問をお寄せ下さい。

ご意見・ご質問はこちら
このページのトップへ