子どもと親のためのコミュニティ広場
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男の子の赤ちゃんにたろうと付けたい
西村 温子(41) 石川県金沢市
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私の名前は、「温子」と書いて「はるこ」と読みますが、誰も正しく読んでくれる人はい
ませんでした。よくからかわれ、なんでこんな変わった字で、はるこなんて読むんだろう
と、子どもながらに悩んだものでした。
また、私の家の仕事は、漁業を営んでおり、三姉妹の私達姉妹は、いらんこといわれて
育ってきました。母は産後、家に病院からもどると、また女か、このだらけ
がといわれつ
づけておりました。ですから、私の名も母方の祖父が、呼ぶのが楽な名を付けてほしいと
の父方の祖父の望みを重んじて付けられた期待のない名前でした。しかし、学のあった母
方の祖父は、そんな私をかわいそうに思ったのでしょう。昔、温という字をはると呼んだ
ことを調べ、温かく、やさしい女性になってほしいと名付けたとのことでした。私は家業
には、必要のない子でしたが、私の無念さは、私が将来、結婚して必ず男子を産んで、母
が名付けたかった「たろう」という名を付けようと、心に誓いました。
そして、平成三年九月、私は光太朗を産みました。光を上に付けたのは、女ばかりのわ
が家に養子に入いってくれた主人への感謝の気持ちでした。光太朗
は、名前の通り、キラ・キラと光るほがらかな男の子です。次男は、海音
といいます。大役を終え、次男には、
海に生かされている私達夫婦の夢を自由に付けました。彼は、海の音のように、とてもお
しゃべりですが、たのしい男の子です。現在は、女性でも漁業者を志す方がいらっしゃい
ますが、私達の時代は、女は汚いと海には入れませんでした。許されませんでした。亡く
なった祖父母に、この長男、次男を抱かせることができたら、本当に喜こんでくれただろ
うと、うれしい思いと、残念な思いがあります。二人の息子には、名前を大切に生涯がん
ばってほしいと願っています。
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