子どもと親のためのコミュニティ広場
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あなたに逢えてよかった
高松外美子(42) 石川県金沢市
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「99パーセント子どもは無理です」医師からの言葉でした。長い間の不妊治療で、私
は精神的にも肉体的にも疲れ切っていました。それでも、私達夫婦は子どもを諦めること
が出来ず、残り1パーセントに望みをかけ治療を続けました。
その甲斐あって妊娠。しかし、その喜びも束の間、入退院の繰り返しで何度も絶望感を
味わいました。幸い、お腹の中で小さな命は頑張っていてくれて「この子に逢いたい」そ
の一心で出産の時を静かに待ちました。予定日より二ヶ月早く破水し、帝王切開で未熟児
ですが元気そうな男の子が誕生しました。幸福感と、苦労が報われた安堵の思いでいっぱ
いの私達は「パパの名前から『裕』一字をもらい
可愛い名前を考えて、この子にプレゼントしようね。」と約束しました。
次の日、未熟児室に行くと、保育器に入れられ、チューブだらけの、本当に小さな痛々
しい我が子の姿に驚き、急に不安がドッと押し寄せてきました。そんな中、私達は真剣に
名前を考えました。「裕
」の一字に拘らず、この先、無事に大きく育ってくれるように願っ
て「大」を選び、
人を助けると言う意味の「輔」をつけて「
大輔」と命名しました。
しかし、生後7ケ月目に医師から、大輔に障害がある事を告げられ、私達は涙も出ない
くらい呆然としました。大輔は人を助けるどころか、人に助けて貰わないと生きて行けな
いのです。
長い出口のないトンネルの中に居るような日々、私は大輔が不憫で何度も泣きました。
その度に、小さい不自由な手で涙を拭ってくれ「ママ笑って…」と言うようにニコッと微
笑みかけてくれる純真無垢な大輔に、私達は癒され、生きる喜びや人の優しさ、家族の絆
など色々なことを教わり、助けられました。
いつの日か、大きくなった大輔に、名前の意味と「私達は、あなたに逢いたくて、望ま
れてあなたは生まれてきたのよ」と伝えてあげたいと思っています。
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