子どもと親のためのコミュニティ広場
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自分の名前は自分で決める
高嶋 恵子(49) 岐阜県高山市
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三人の子を育てた。三人とも妊娠がわかった時からずっと話しかけながら育ててきた。
そうすると、胎動を感じるようになるとこちらの問いかけや話しかけに返事をしてくれる。
「おはよう」「寒いネ」「お風呂入ろうか」「赤ちゃん元気?」等と声をかけるとトントン
と子宮の壁をけって返事がかえってくる。
エコー診断で女の子だと言われていた。当時、奈良県の明日香村の近くに住んでいたの
でこの子は生まれたら「明日香ちゃん」にしようと決めていた。家族も皆お腹の子に明日
香ちゃんと声をかけていた。
ところが、出産の何日か前になってドクターが「チンチン付いてますネ」へ
!?男の子!?
ま、男の子の明日香ちゃんでもいいのだが、女の子の明日香ちゃんとずっと思ってきたの
で衝撃だった。一応、男の子の時も考えて主人が四つほど候補をあげてみたのだがどれも
ピンとこない。
「そうだ、この子に決めてもらおう」ということになった。『
清晴』
『清輝』
『清晃』え〜
っともう一つは忘れた。
「赤ちゃん、実は君は男の子だったんだネ。お母さんたち女の子のつもりだったから今
まで明日香ちゃんって呼んできたけど、やっぱり男の子っぽい名前の方がいいよネ。今か
ら言う名前の中に気に入った名前があったらトントンしてネ」と頼み、四つの名前の順番
を変えては、何度もたずねてみた。すると、いっつも『清晴』の時だけトントンが返って
きた。「そう、君は清晴君がいいんだネ?」トントン。「じゃあ今日から君は、清晴君」ト
ントン。
で、この子は、たぶん日本初、自分の名前を自分で決めた赤ン坊となった。
あれから十七年。思春期まっ最中の彼は、ニキビをつくって青春を謳歌している。
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