子どもと親のためのコミュニティ広場

岡本 文英
“名付ける”ということ
岡本 文英(33) 石川県金沢市

 ”真里(みさと)“ みんなの本当の心の里となりますように、そんな願いを込めて。
 あなたの名前を考え始めたのは七ケ月の頃。パパが『女の子の名前辞典』という本を買 ってきて、どういう名前を付けようか話し合ったの。ママがかわいい名前がいいなと言っ たら、パパは『俺はかわいいのもそうだけど、ちゃんと意味のある名前にしたい』って言 ったの。パパは本当にこの子のことを大切に思っているんだ、生半可には付けられないん だとママがハッとした瞬間でした。
 じゃあ、実際にどんな名前がいいのか、あれがいい、これがいいと案は出すものの、な かなか決まらず。本に画数のことが書いてあって、画数を調べてみると今ひとつ。 それでも、考えて考えて”真里“という名前ともう一つを候補にしたの。
 そして、いよいよ、待ちに待ったあなたの誕生!また、パパとママとで、どちらにする か話し合って、”真里“ に決定!病院を退院後、生後十日の真里も連れて三人で市役所に名 前の申請に行ったの。ママはこんな赤ちゃんを外に連れだしていいのか心配したんだけれ ど、親と子としての初めての協同作業という意味で、家族三人で行くことに意味があると 考えるパパだからこそ、真里も連れて行きたかったんだね。しかも、大安の日を選んで行 くあたりもパパらしい(笑)。
 こうして、名前を考え始めてから申請を終えるまで ”名付ける“ということは、親になる ということを少しずつ実感していく期間だったと少し時間がたった今思い出され、そして、 パパとママの親も、こうやって私達の名前を考えてくれたのかと思うと、自分の名前が愛 しく、もっともっと好きになったよ。真里もそう思ってくれる日がくるのかな。真里にど うしてこの名前を付けたのかきかれたら、あの時のパパとママの大変で、でも楽しかった ”名付ける“ということを話そう!


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