子どもと親のためのコミュニティ広場

岡 真由美
巡り会えた生命(いのち)
岡 真由美(29) 石川県金沢市

 「このままでは赤ちゃんが危ないので入院です」初めて産婦人科へ行って先生の第 一声がこの言葉。私は頭の中が真っ白になり、 ”えっ、もしかして流産するかもしれないの?“ 不安で胸がいっぱいになり、涙がポロポロこぼれてきました。
 不安な入院生活が始まりました。なかなか出血が止まらず退院の目処も立たず、不安と 苛立ちが私を苦しめました。入院生活も一ケ月が経とうとした頃、私の隣に流産された方 が入院され、カーテン越しに泣いているのが聞こえました。幾日か過ぎた頃、その隣の方 が言いました。「生まれて来れる運命はきっと決まっているよ。おなかの赤ちゃんの生命の 強さを信じてママも頑張らなくちゃ。私もまた頑張るわ!」と。その女性の強さに弱い自 分が情けなくなりました。
”そうだ、きっとこの子は強い子だ。絶対に生まれてきてくれる“ と信じました。私の思い と子どもの思いが合通じたのか、早産でしたが、元気な男の子が産まれました。抱き上げ ると折れてしまいそうな小さな身体で一生懸命に産声をあげている姿を見て、私達が巡り 会う運命を強く感じ、私の子どもとして生まれて来てくれたことに感謝しました。
 この愛しい我が子に”(りょう)“ という字を贈りました。”涼“とは澄んだ、純粋、不純なもの を取り除くという意味があり、人として誕生した時のままのきれいな心を持ち、辛いこと、 苦しいこと、悲しいことが起っても自分でろ過して、また澄んだ心を取り戻せる心の強い 人になって欲しい、そんな思いを込め
涼太郎(りょうたろう)“ と命名しました。
 今、涼太郎と巡り会えた幸せを噛みしめ、涼太郎の生命のある限り、力強く一生懸命、 生き続けて欲しいと願っています。


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