子どもと親のためのコミュニティ広場
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僕の子 妻の子 京都の子
青山 大介(34) 東京都世田谷区
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長女の名は「涼香」。
京都で育った母の名は「かおり」。秋雨が優しく降る夕方に涼香は
生まれた。僕は妻が大好きだった。女の子が生まれたら彼女のようになってほしいと心か
ら願った。願い通り娘が誕生したけれど、「かおり」の一字を譲り受けても想いは伝わらな
い。妻の実家で思案していたら、「お香」のいい香りが漂ってきた。京都は特にお香が日常
である町だと思った。だから長女の名前は「涼香」に決めた。「雨」の「京」に「香る」人。
涼しい雨降る京都で爽やかに健やかに生まれた子。
彼女は八歳になり、元気に小学校へ通っている。京都の町が大好きで、草花をこよなく
愛している。そしてなにより雨の日が好きだ。僕に似て暑い日が苦手だ。雨が降ると彼女
は長靴を履く。お気に入りのキティちゃんの傘を広げて「パパ。出かけるよっ」と玄関で
叫ぶ。彼女が生まれた日の優しい雨のような声だ。僕は雨が降ると、涼香が生まれた日を
思い出し、妻に感謝する。
次女の名は「景香
」。やはり京都にゆかりある「京」を入れたかった。そして妻の名「か
おり」への思いも変わらずにいたから、「涼香」と同じように「香」の一文字を込めたかっ
た。師走には珍しく、暖かく晴れた午後に景香は生まれた。「日=陽」の「京」に「香る」
人。太陽が光り輝く京都で爽やかに健やかに生まれた子。
彼女は6歳になり、元気に保育園へ通っている。お姉ちゃんにくっついて、真似をする。
なんでもお姉ちゃんの涼香と同じじゃないと気が済まない。だけどひとつだけ涼香と違う
ところがある。景香は「暑い晴れた日」が大好きだ。ママに似て、晴れた日に家の中にい
ることを良しとしない。今年の猛暑もママとふたりでプールへ毎日向かった。涼香と僕は
お家でアイスを食べていた。
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